事例紹介

【 第2回 】 株式会社 えひめ飲料 様

通信教育

  • ミドル・マネジメント・コース 実践編
  • 中堅社員のための問題解決講座

新任管理職の育成のためにご活用

果汁100%のポンジュースでおなじみの株式会社えひめ飲料様は、このポンジュースをはじめとした清涼飲料を製造販売する会社です。
平成15年に株式会社化される以前の時代より、新任管理職やその候補者の育成のために、日本マネジメントスクールの通信教育コースをご活用頂いています。
現在は、ミドル・マネジメント・コース実践編と中堅社員のための問題解決講座の2つのコースを新任管理職の育成のためにご活用頂いています。
今回は、その取り組みについて、管理部管理課の平岡正樹様と山内正樹様にご紹介いただきます。

取材日:2017 年7 月
※ 記事中の役職・記事内容等は、取材当時のものです。

みかん農家の未来は自らが切り拓く。創業時の精神を引き継ぐ自律型人財の育成のために

【写真右】
株式会社 えひめ飲料
管理部管理課
課長 平岡 正樹 様

【写真左】
株式会社 えひめ飲料
管理部管理課
主幹 山内 正樹 様

戦後間もない昭和23年、当社の前身である愛媛県青果農業協同組合連合会が設立されました。柑橘王国・愛媛のみかん産業の振興を目的としてのことです。そして、昭和27年に三津工場が設立され、果汁加工事業を開始、昭和44年には当時は画期的だった天然果汁100%のポンジュースの発売に至りました。
果汁加工事業を開始したのは、豊不作に影響されないみかん価格の安定化を実現するという当時の農家の切実な想いが動機となっています。自分たちの問題を自らが解決策を考え、そして解決するために行動する。そういった創業時の精神は、平成15年に全農の子会社として分社独立し、現在のように株式会社えひめ飲料となってからも、引き継いでいくべきものだと考えています。
また、看板商品であるポンジュースについて、「こだわりは、まじめです。」をキャッチフレーズに、広告宣伝を展開して参りました。“まじめな”という言葉には、当社の強い想いが込められています。
当社の社是は、1.誠心誠意 2.品質本位 3.日々革新 4.社会貢献 です。
そこで、「こだわりは、まじめです。」という合言葉の許、全社員が安心・安全な商品と心のこもったサービスを提供するために、日々行動することを基本としています。
このように、自ら考え行動でき、そしてそれを実直にまじめにやりぬける人材を育成したいという考えは、変わらぬものです。
そういった人材を育成するためのひとつの方法として、永年に亘り、日本マネジメントスクールの通信教育にお世話になっています。

中堅社員と管理職候補者向け、対象者によって2つのコースを使い分ける

現在、当社が導入しているコースは、3単元の「中堅社員のための問題解決講座」と6単元の「ミドル・マネジメント・コース 実践編」の2コースです。
それぞれのコースを修了することが、昇格要件の一部となっています。
日本マネジメントスクールの通信教育は、なんと言っても、手書きの記述式ということが最大の特長で魅力だと思っています。
選択問題だけでなく、論述式の設問が多くあり、正直受講生だった時には大変苦労した想い出があります。きちんと決められた字数内で簡潔に的確に解答するためには、テキストをよく読み、また深く考えることが必要でした。テキストに書いてある内容の理解だけでなく、その時に携わっている仕事についての現状の棚卸しや課題の考察、解決策の立案なども必要とされたため、本当に大変だったという記憶があります。しかしながら、今となっては、それだけ苦労した分、とても良い経験として振り返ることが出来るようになりました。
また、単元毎にそれぞれのテーマに沿ってテキストが編纂されているため、マネジメントについて体系的に勉強することが出来、とても貴重な機会であったと思います。
これらの日本マネジメントスクールの通信教育の特長は、正に当社が望んでいる“自律的”で“まじめ”な社員の育成のひとつの方法として、非常に良い方法であると考えており、今も変わらず利用しています。
加えて、現在は、地元愛媛の松山工場だけでなく、関東に東京工場と茨城工場の3つの製造工場を、本社以外に全国各地に4カ所の営業所を開設しています。社員数が増え、勤務地が散らばるなか、どのように創業の精神を伝えていくのかが、課題となっています。
業務上の責任もあり、なかなか現場を留守にして一同に介することが難しいなか、それぞれの勤務地において自主学習できるというのは通信教育ならではの大きな利点だと思います。
また、1カ月毎に開講日が設定されているのも嬉しい点です。職種や担当している案件での業務の繁忙期が異なるため、開講日が毎月設定されていることにより、本人が希望する一番良いタイミングでの受講が可能となります。
やはり、最後まできちんと修了してもらうためにも、そういった配慮は必要だと考えています。

今後の展望

先にも述べましたように、当社は平成15年に全農の子会社として分社独立し、株式会社として新たなスタートを切りました。それは、清涼飲料業界における消費構造の変化・多様化に対応するためです。
また、事業の継続性の観点でいうと、原材料の確保が急務となっています。
これらの大きな問題を解決していくためにも、日々「誠心誠意・品質本位」の姿勢で業務に取り組む必要があると考えております。

経営理念である

「えひめ飲料」は、安心・安全で魅力ある商品と心のこもったサービスで、お客様から信頼される企業を目指します。

という精神を大切にし、永年愛されてきたPOMブランド製品の独自性を更に深め、また、新規事業分野の開拓など、やるべき課題は山積しています。
これからも、日本マネジメントスクールの通信教育を活用して、“自律的”で“まじめ”な社員の育成に取り組んで行きたいと思います。

株式会社 えひめ飲料 様

https://www.ehime-inryo.co.jp/

昭和23年、柑橘王国・愛媛のみかん産業の振興に呼応して、愛媛愛媛県青果農業協同組合連合会が設立。昭和27年より果汁加工事業を開始。
昭和44年には天然果汁100%のポンジュースの発売、POMブランドを全国区に。
平成15年、全農より分社独立し株式会社えひめ飲料が誕生。
現在、地元松山に加え、東京工場・茨城工場の3つの工場を有し、POMブランドだけでなく総合清涼飲料メーカーとして、広く全国展開をしている。